皆様こんにちは。
「ジョークで学ぶアラビア語」第37回です。
ジョーク(ヌクタ)を通じて楽しくアラビア語の単語を学習しましょう。
今日イエメンのジョークです。飛行機の中での会話から。
早速読んでみましょう。
واحد فوق الطيارة سألته المضيفة :-
beef or chicken
قالها
monday
قام الراكب اللي جنبه يترجم له
يا خبير المضيفه تقول لك تشتي تأكل دجاج ولا لحم
قاله: أنا داري مش أنا غبي
و أنا أقولها أشتي *الإثنين*
音声はあくまでも参考までに掲載しています。読み上げているのはネイティブ・スピーカーではないので悪しからずご了承下さい。
訳は次のとおりです。
飛行機で客室乗務員が男に尋ねた。
- beef or chicken?
すると男は答えた。
- Monday
隣に座っていた乗客が「君、彼女は鶏肉か牛肉かと聞いているんだよ」と通訳してやると、
男「わかっているさ、俺は馬鹿じゃないぞ。2つ(イスネイン)とも欲しいと言ったんだ」
英語が苦手なことを自虐的にネタにするイエメン人らしいジョークです。
というか、実はこのジョークはアラビア語で اثنين(イスネイン)という単語が、数字の「2」と「月曜日」という二つの意味を持つのに対し、英語のMondayという単語には「月曜日」の意味しかないという点が面白いのですが、日本語に訳してしまうと全然面白くないですね。すみません。
文中に出てくる各単語の意味を確認しましょう。
طيارة(タイヤーラ):飛行機
سألته(サアラトゥフ):彼女は彼に尋ねた
مضيفة(ムディーファ):客室乗務員(女性)
راكب(ラーキブ):乗客
جنبه(ジャンビヒ):彼の隣に
يترجم(ユタルジム):彼は通訳する
تشتي(ティシュティ):あなたは~したい(イエメン方言)
تأكل(タアクル):あなたは食べる
دجاج(ダジャージュ):鶏肉
لحم(ラフム):牛肉
أنا داري(アナー・ダーリー):私は知っている(イエメン方言)
غبي(ガビー):愚か者
الإثنين(アルイスネイン):2つ
يا خبير(ヤー・ハビール)のハビールとは、「専門家」「知識のある人」という意味です。
アラブ圏では名前を知らない見知らぬ人に話しかける際、敬意を表して「يا أستاذ(ヤー・ウスターズ:先生)」などと呼びかけることがありますので、このハビールも同じような意味の呼びかけです。
もっとも隣に座っていた男性は、「こいつ英語全然わかっていないな」と思っているわけですから、皮肉かもしれませんが。
それでは今日はこのへんで。マアッサラーマ。