皆さまこんにちは。
レバノン方言入門・第5回です。
今日は「欲しい」「欲しくない」、「~したい」「~したくない」という願望、希望の表現を覚えましょう。
願望、希望を表す言葉は、レバノン方言では بدّي(バッディ)を使います。正則アラビア語の أريد (ウリード)にあたる言葉です。
ただし、これは動詞ではないので動詞のような活用はしません。
以下の表のとおり、人称語尾がつくことにより人称を表すことができます。
人称 | レバノン方言 |
私は | بدّي バッディ |
あなた(男)は | بدّك バッダック |
あなた(女)は | بدِّك バッディック |
彼は | بدّو バッドゥ |
彼女は | بدّا バッダー |
私達は | بدّنا バッドナー |
あなた達は | بدّكن バッドコン |
彼らは | بدّن バッドン |
使い方は次のとおりです。
① バッディ + 物(名詞) ⇒ 私は~が欲しい
② バッディ + 動詞(未完了形) ⇒ 私は~したい
③ マー・バッディ ⇒ 私は欲しくない、したくない
という意味になります。以下は例文です。
「焼き肉が欲しいです」
بدّي لحمة مشوية
バッディ・ラフメ・メシュウィーエ
「私はザアタルのマナーイーシを食べたい」
بدّي آكل مناقيش الزعتر
バッディ・アーコル・マナーイーシュ・ッザアタル
※マナーイーシ:パン生地の上にタイムなどを載せた料理。
「あなたは何が欲しいですか?」(男性に)
شو بدّك؟
シュー・バッダック
「彼は勉強したくない」
ما بدّو يدرس
マー・バッドゥ・イドロス
「あなたはなぜ働きたくないの?」(女性に)
ليش ما بدِّك تشتغل؟
レーシュ・マー・バッディック・ティシュテギル
それでは今日はこの辺で。マアッサラーメ。