「ジョークで学ぶアラビア語」第8回です。
今回はアルジェリア方言のヌクタで短めのものを1本ご紹介します。
مزطول فتح حديقة حيوان وقال الدخول بـ 100دج مادخل حتى واحد
من بعد قال بـ 50دج مادخل حتى واحد من بعد قال باطل الشعب بدا يدخل....
ناض فتح القفص تاع السبع وسد الباب الرئيسي وقال الخروج بـ 500دج
訳は以下のとおりです。
マヌケな男مزطولが動物園を開いた。
入園料を100ディナールにしたところ、誰もحتى واحد来なかった。入園料を50ディナールにしてみたが、やはり誰も来なかった。
入園料をタダباطلにすると沢山の人が来た。
そこで男は猛獣سبعの檻を開け、動物園のメインゲートを閉めて人々に言った。
「外に出たくば500ディナール払え」
以下、一応、単語の意味を解説します。
مزطول(マズトゥール):酔っ払い、愚かな男、マヌケな男
حديقة حيوان(ハディーカ・ハヤワーン):動物園
دج:アルジェリア・ディナール(通貨)の略
مادخل(マー・ダハラ):入らなかった
حتى واحد(ハッター・ワーヒド):誰も~ない
من بعد(メン・バアド):その後
باطل(バアタル):無料で、タダで
شعب(シャアブ):人々
ناض فتح(ナーダ・ファタハ):開けた
قفص(カファス):檻
تاع(ターア):~の(所有を表す語)
سبع(サブウ):猛獣
الباب الرئيسي(アルバーブ・ッライースィー):メインゲート
いかがでしたでしょう。
مزطول(マズトゥール)は文字通りは「酔っ払い」という意味です。これまた、محشش(ムハッシャシュ)と同様、ヌクタによく出てきます。
個人的にはこの男はマヌケではなくて、頭いいなと思ってしまいましたが。
今日もヌクタを楽しんでいただけたら嬉しいです。